だいち

いまを生きるのだいちのレビュー・感想・評価

いまを生きる(1989年製作の映画)
3.8
いまという一瞬一生を生きる。

いまを生きるという当たり前のことが出来なくなる瞬間が生きていく中で何度かある。何かに抑圧されたりする中で、自分という存在に蓋をしてしまう。そんな時、キーティングの存在を思い出したい。彼の言葉には確かに真実があり、彼の授業には愛がある。こんな先生がいてくれたら、憂鬱な授業の大半を、この詩の授業一つで乗り越えられる気がしてくる。

言葉という大きな海の中で、今自分に必要な言葉を探す。それをある時は自分で噛み締め、ある時は誰かに伝えていく。言葉がなぜ、発達したのか。女を口説くためさ。言い回し一つひとつが、先生というより詩人に近くて好き。

ロビン・ウィリアムズという素晴らしい俳優さんがいてこその作品。
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