井出

いまを生きるの井出のネタバレレビュー・内容・結末

いまを生きる(1989年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

見よう見ようと思っててようやく。ロビンウィリアムズはいつでもみんなの味方だな〜と思った。終始泣きそうになった。本当に死んだのか。
映画自体はリアリズムだと思う。抑圧が正しいと信じる人も、それでも自分の意志を貫くのが正しいと信じる人も、どっちもまやかしだと思う人もいる。学校はそういうところ。怖いのは教師も親も生徒も、それが正義だと本気で信じているってこと。客観的に見ると学校で起きていることはおかしいと思うことばかりだが、それがまかり通るんだよな。
大津の大河内くんも、バスケ部のキャプテンも、周りの人はまさか自殺するとは、本当に思っていない。しかし、子どもの中には、一つ一つのことが大きい。彼らにとって学校と家が世界であり、全てである。居場所がないと知れば、死んだほうがよいと思えるほど苦しい。この世界を経験したはずなのに、大人になると全くその感覚を失ってしまうっていうのが怖いところ。
インド映画のきっとうまくいくとか、韓国で自殺が多いのもそういうことだろう。勉強も大事だけど、子どもたちの命をまず第一に考えたいね。
iPad AirのCMはこの映画の引用だったのかという。
井出

井出