ChinaHiranuma

女王蜂と大学の竜のChinaHiranumaのレビュー・感想・評価

女王蜂と大学の竜(1960年製作の映画)
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石井輝男の暫定いちばん、か2番、内容のこと言われたら黙るしかないくらい喧嘩するために喧嘩してるだけじゃんハハってなもんだけど、撮影と役者の動き映っているものがピカイチ、指導通りに動いてます!のぎこちなさとしかし群衆の熱量が6:6で混じり合うよう、不自然で自然な役者陣のアクションアクションアクション、石井輝男得意の野暮なキメ、対話時のショット切り返し過多も健在で、笑えるったらなくてまず最高。ひとりひとりに動きつけてんのか役者の自主性なのか、画面にいるみんなが各々わざとらしく、横も斜めも奥行きもふんだんに使って騒々しいのがカッコいい。四方どこをみてても隈なく飽きない。フォーカスの合わない天知茂、ようやく合ったら連行されそれっきりという勿体無さ。無敵の吉田輝雄(腕細ぜったい弱い)に子分が3人ずつ増えてく馬鹿馬鹿しさ。万里昌代がボロトラックから野菜をもりもり運び颯爽と乗りこなし去る束の間のガールズムービー感。パン助風と呼ばれていた新東宝の女優陣相変わらずみんな可愛い、私にもきれそうな仁義もいいいい。触れたら負けの急な神輿バトル、多発するウィンク、挙げたらキリないけど明かりの演出も、青々しく特に前半はひたすら夢中。
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