エイデン

ガメラ2 レギオン襲来のエイデンのレビュー・感想・評価

ガメラ2 レギオン襲来(1996年製作の映画)
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巨大怪獣“ガメラ”と“ギャオス”の死闘から1年後
NASAの職員達は48時間後 地球に隕石が衝突することを観測するが、混乱が起きることを避けるため民間には流星雨と発表することを決める
札幌市郊外
子どもたちと共に流星雨の観察を行っていた札幌市青少年科学館の学芸員 穂波は、隕石の1つが付近に落下するのを目の当たりにする
すぐさま自衛隊が出動し隕石の調査に向かい、翌朝には“大宮化学学校”の渡良瀬と花谷も現地の恵庭岳へ向かう
しかし肝心の落下物は発見されておらず、大きなクレーターが残っているのみで、不思議なことに隕石が着地する瞬間に制動がかかったような形跡があった
その後 化学館のパソコンが使えなくなってしまい、穂波はNTTのエンジニア帯津を呼んで修理を依頼するが復旧はできず、南部一帯で同じような現象が発生していると知る
またその時、オーロラのようなものが見えると連絡があるも電話回線も不調を来す
外へ出てみると、支笏湖上空に緑のオーロラが浮かんでおり、穂波は同僚と共に現場へ向かうが、その途中 磁場の乱れによる影響か車まで使えなくなってしまう
そこへ偶然 調査を行っていた渡良瀬と花谷が現れ、消えた隕石について議論を交わす
穂波は隕石が落下後に移動したのではないかと冗談めかして言うが、落下時の不自然な挙動もあり無視できなかった
その時 ふとタバコを吸おうとライターを着けた渡良瀬は、突然 炎が大きく燃え上がって驚いてしまう
落下から3日目
ガメラとギャオスを巡る事件に関わっていた大迫は、刑事を辞め札幌郊外のビール工場で警備員をしていた
深夜 侵入者の警報があり確認に向かった大迫は、そこで怪しげな光とその中で蠢く何かを目撃する
その頃 穂波は帯津を訪ねてNTT北海道のネットワークオペレーションセンターにやって来ていた
帯津によればインターネット回線の不調は、光ファイバーケーブルが消失したことによるもので、穂波はケーブルの消失事件が時間と共に移動していることに気付く
そこで渡良瀬から意見が欲しいと連絡を受けた穂波は、ビール工場へ向かう
そこではビール瓶に使われるガラスが分解されてシリコンになって残されているという奇妙な事件が起きていた
警察から提供された事情聴取の映像を収めたテープには、大迫が人よりも大きな蟹のような昆虫のようにも見える奇怪な生物を目撃したことを語っており、穂波は宇宙から来た異生物の存在を指摘する
そして5日目
札幌市内の地下鉄南北線で、列車が緊急停止して連絡が取れなくなるという事件が発生
確認に向かった道警はそこで異生物に襲われてしまう
そしてその直後 付近のデパートを破壊して巨大な植物が出現し、一帯の酸素濃度が上昇していく
謎の異生物による侵略が進む中、穂波は異生物と草体は共生関係にあると考え、渡良瀬ら自衛隊は花を咲かせた植物“草体”の爆破を決定する
そんな折 三陸沖からガメラが出現、真っ直ぐに草体へと向かっていた



平成ガメラシリーズ2作目

前作に引き続きリアリティある世界観はそのままに、宇宙怪獣“レギオン”とガメラの戦いを描いた作品

激闘を前に顔もいかつくなったガメラに立ちはだかるのは新怪獣レギオン
草体と凄まじい数の群体“ソルジャーレギオン”により、環境すら変えながら地球を侵略していくという、かなり凶悪な生態をしている
その設定もかなり凝っていて、科学的見地に立った説明もあったり、モンスターパニック映画さながらの展開もあったりと、そのヤバさは劇中でも最大限に感じることができる
おかげで幼少期 映画館で観た時は軽くトラウマを負った

アクションシーンも前作から更に力を入れられていて、特撮とCGを組み合わせた迫力もさることながら、全面協力した自衛隊もリアリティを高めるほかドチャクソかっこよく描かれていて最高
ガメラ率いる地球と侵略者の構図に自ずと収束していく形は燃える

前作で作った怪獣映画の新境地を更にパワーアップし、特撮映画として初の日本SF賞受賞など評価も高い作品
面白いのでオススメ
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