JASTICE

手紙のJASTICEのレビュー・感想・評価

手紙(2006年製作の映画)
1.5
何点か疑問
○強盗殺人とはいえ、弟のためという動機や殺意が無かったのに無期懲役のような重い刑になるのか。
○沢尻エリカは関西弁である必要性があるのか。(関西人が聞いたら違和感がすごい)
○いくらワープロで筆跡を誤魔化せたとしても、他人になりすまして手紙を書くことなど到底できるとは思えない。実際に弟が書いた手紙を見て文体など真似たというようなシーンがあればまだしも。その後も何通も出していたというのも無理があり過ぎる。
○殺人犯の弟ということを隠したいのに、なぜ漫才師という人前に出る仕事を選ぶのか。そして何故テラタケという自分の本名が入ったコンビ名にしたのか。
○相方は事件のことを知った上でコンビを組んでいる筈なのに、ネットで身バレした時になぜ嘘を付いてまで解散したのか。
○弟が被害者の家族に会わなければならない理由がわからない。
○被害者の息子が「もう終わりにしましょう」と言った意味がわからない。
贖罪はこれ以上必要ない、という意味なのか、事件自体をもう過去のことにしましょうという意味なのか。どちらにせよ本人でなく弟に対して言う理由がわからない。
○勤め先の会長が言ってることも理解し難い。

実際犯罪者の家族が差別的な扱いを受けるというのはわからんでもないが、やはり別人格であるし、家族が残した借金を肩代わりしてるかのような描き方には違和感を覚える。
上記の疑問点がドラマチックに仕立てるための安易な設定に思えて仕方がない。

もっと悪質な事件や事故で人を死なせてしまったケースなど世の中に無数にあるわけで、その家族がその後どういう人生を辿ってるのかを追ったドキュメンタリーがあるならばそっちの方がよほど興味がある。
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