CATHAT

パッションのCATHATのレビュー・感想・評価

パッション(1982年製作の映画)
3.1
愛と労働は近しいものだというセリフ。映画のタイトルは『パッション』。愛にも労働にも情熱が必要だが、創作においては、愛と労働とが入り混じり、情熱の捌け口は、目に見える予算というモノで蓋をされる。情熱を吐き出せないアーティストは疲れ果てて、愛と労働とに癒しを求めるのに、全てが指からこぼれ落ちていく。

情熱に至らず、愛と労働に疲れ果てた人々は、断続的に見る夢のような現実(シーン)の中で、散り散りに踊っているようで。

美しいものに理屈を付けようとするなんて、世界で一番難しい設問ではなかろうか。

眠りながら踊りながら、人も車もやがてまた走り始める。その動機は情熱。いつか愛と労働とに続くもの。
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