takeのすけ

江分利満氏の優雅な生活のtakeのすけのネタバレレビュー・内容・結末

江分利満氏の優雅な生活(1963年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

おもしろかった。
面白いエッセイ本を読んだ後の読後感に近い感じがします。

サントリーの宣伝部員の江分利は、冴えないサラリーマンであった。ひょんんなことから飲み屋であった婦人雑誌の編集者から原稿を依頼されたことから、彼は自分の半生を振り返るのであった。

軽やかな編集でサクサク進みます。途中アニメーションなんかあったりして。当時は相当スピーディに感じられたのでは。

意外に戦争の要素が色濃いなと思いました。60年代当時は30代で若い頃軍隊で訓練してました、みたいな人がまだいっぱい居たってことか。江分利の回想で語られますが、父親が戦争成金で家は当時裕福であった、と。

直木賞を受賞しちゃうのがぶっ飛んでるなあ、と思いました。そこまでは面白かったんですが、受賞後、後輩を引き連れて飲み屋で管を巻いてるくだりを観ていてちょっと嫌になってしまいました。自分が酔っ払いに付き合ってる気持ちになってしまって。

しかし、全体的には面白かったと思います。