ガーター

江分利満氏の優雅な生活のガーターのネタバレレビュー・内容・結末

江分利満氏の優雅な生活(1963年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

酒と女房に弱い平凡なサラリーマンが、ひょんなことから雑誌へ小説の投稿を依頼され、自分の半生を綴った話。

会話のテンポがよく、とても観やすい。
特に江分利氏の語りは漫談を聞いてるようにスラスラと入ってくる。
激動の時代を抜けた日本で、戦争の爪痕が所々見え隠れするが、ユーモラスに描かれ、悲壮感や絶望感は感じさせない。

現代とリンクするところもあり、時代が変わっても人はさほど変わらないのだと感じる。

後半に行くにつれ、反戦色が強くなり江分利氏の話しにも熱が入る。
それを眠たそうに聞いている後輩達が印象的だった。

「宮本武蔵は立派なんかじゃないよ!アイツは才能があったんだから。平凡なヤツがやるから凄いんだ」と言うセリフが心に残った
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