Papaya

江分利満氏の優雅な生活のPapayaのレビュー・感想・評価

江分利満氏の優雅な生活(1963年製作の映画)
5.0
映画の真髄を観た。今これを上映する早稲田松竹さんにまず拍手喝采です。戦中派の父、復興を体現する江分利氏、その対比で、戦争が日本人の心に残したものを今の人にも良く分かるように記録されてると感じた。不器用な人々こそが日本を支える偉い人々なのではないか、という問いかけと、冒頭と最後に流れる天の恵み、地の栄えという聖歌がマッチして、すごく重厚なのにユーモア溢れる、これでもかってくらい良心的な映画だった。何故だか、子供が欲しくなるのもすごい。個人的には、江分利氏と隣人の若者が着ている服を比較するところが笑えた。とにかく、生涯ベストかってくらい愛しい映画になりました。
Papaya

Papaya