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江分利満氏の優雅な生活のアノのレビュー・感想・評価

江分利満氏の優雅な生活(1963年製作の映画)
3.5
こういう話って大体最後は失敗するもんだと思っていたので、ちゃんと直木賞を取れたことに驚き。
その朗報を聞いて泣く妻子がたまらなく良い。

非常にテンポの良い人情劇として話は進むが、江分利が直木賞祝いの飲み会で反戦の話を始めてからは空気が変わる。
退屈な画面をバックに長々と語らる様子は正直眠くなったのだが、それは聞き手である部下とシンクロさせることが狙いなのではないかとも思った。
アニメやストップモーションなど実験的な演出が多々見られるこの作品ならではの演出とも言えるのではないだろうか。
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