オンライン開催だった京都国際映画祭の大林監督特集上映で鑑賞。
[あらすじ]
生まれ故郷・尾道へと向かう映画監督の男。向かいの座席にやってきた謎の紳士と話すうち、彼は少年時代を思い出して……。
[感想]
落ち着いた作品ではあるけれど、間違いなく、大林宣彦版『ニューシネマパラダイス』といえる内容で最高しかない。
イタズラ小僧の主人公たちと、優しい町の人々。
大事件が発生するわけではないものの、彼らの微笑ましいエピソードには心が癒された。
また、映画ならではといえる後半の展開のワクワク感も素晴らしく、大林監督らしい斬新なアイデアが活きるクライマックスも素晴らしかった。
(クレジットでは、総監督になっており、監督は内藤忠司さんが務めている。)
監督本人が自伝的な要素も含めて脚本を執筆しているため、映画作りに目覚める展開には『ジャック・ドゥミの少年期』が頭をよぎったり。
そんな部分も含めて、とにかく愛さずにはいられない作品だった。
参考
マヌケ先生 | 映画 | 京都国際映画祭2020 オンライン開催 - 2020年10月15日(木)~18日(日)開催!
https://kiff.kyoto.jp/film/detail/33
(京都国際映画祭の解説ページ。)