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エルミタージュ幻想のNのレビュー・感想・評価

エルミタージュ幻想(2002年製作の映画)
4.4
友人にオススメされ友人宅で鑑賞後、家に帰って再度鑑賞。
勿論ワンカットという熱量にも圧倒されましたが、美しい画を浴び続ける快感。

ロシアの歴史に疎いためそれぞれのシーンの時代感がわからなかったのが悔しい。
客観的な視点の外交官とロシア出身の監督のやりとり。一歩引いて国を見る、外交官は見下す目線もあったけれど、最後はロシアと共に。

本当に当時の時代に居るような人々の活気と熱量。ロマノフ朝終焉を予見させるシーンの浮遊感、その後自分もほんの少し舞踏会というものに足を踏み入れたような感覚を味わう。人の波に流されるロシアの方舟(エルミタージュ美術館)と本当に船に揺られているようなカメラの歪みや傾き(たまにレンズが変わるような気がしたけどどうやって使い分けてるのだろう、一緒のレンズであんなに違いを出せるもの?)。
良い時代も悪い時代も全てまとめてロシアなのだと包み込む。
専制政治批判でもあった?

衣装1着1着違うのシンプルにすごすぎる…
ロシアあまり行ってみたい欲がありませんでしたがエルミタージュ美術館は確かに行きたくなる。
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