ゆず塩

赤毛のアン/完全版のゆず塩のネタバレレビュー・内容・結末

赤毛のアン/完全版(1986年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

小説『赤毛のアン』を最初から最期まで映画化した作品。

【一言あらすじ:少女アンは、仲介人の行き違いから男の子と間違われてマリラとマシューの兄妹に引き取られる。癇癪持ちで空想家のアンが過ごす5年の月日を描いた作品。】
一本の作品として見るには明確な目的が無いから結構説明が難しい。原作の映画化としか言えないし、アン・シャーリーの人生の物語と説明するのが正確のような気がする。

【テーマ:青春・家族愛・恋愛】
テーマというか、ジャンルだけど。主にはこんな所では……。一番の魅力は、アンの性格だとは思うけど。

【感想】
一番最初に見た赤毛のアンが、アニメなのでそれと見比べてしまう。小説も含めて、どの作品を最初に見たのかで感想が変わるような気がします。
自分の場合は『赤毛のアン(世界名作劇場)』→『アンと言う名の少女 S1(ネットフリックス)』→『赤毛のアン 完全版』。小説は読み途中。

【好きな点】
・ギルバートと結構色々おしゃべりしているパターンでしたね。アンはギルバートが好きだけど素直になれない様子をずっと出してた。石板アタックとかしっかりやってるのは好印象。でも、お互いチラチラ見過ぎでは!?

・冒頭にハモンド家の様子とか、孤児院の様子を入れているのはわかりやすくていいですよね。ネットフリックス版はこれを参考にしたのかな?

・道徳的な名台詞は結構好き。ステイシー先生の「明日は常に、失敗のない新しい日」とかは良かった。ネットフリックス版より、マリラがアンのことを好いているのがわかるシーンが多くてそこは好き。基本的に、アンの物語ですし(ネットフリックス版は、マリラやマシューなど、他の人物のドラマが結構描かれている)。

【個人的な作品の印象】
<好きじゃない点>
・序盤、アンの表情があまり変わらなかったコトがイメージと違ったかも。表情が結構静かで、自分の感情を押し殺しているように見えた。もうちょっとハキハキして子供っぽいイメージなので違う様に感じたと思う。今作だと、自分勝手感はちょっと抑え込んでいる印象がある。でも、後半になると結構イキイキしてた印象。

・衣装や美術セットのイメージも、アニメやネットフリックスのイメージが強いので、ちょっと違ったかな。カスバート家もリンド夫人も、ちょっと豪華っぽい気がする。もっと質素じゃないのかなーって。アンも色々な服を着ていて、「そんなに色々服ないんじゃないか?」って思ってしまった。……マシューがかなりアンに甘いから、勝手に買ってきたのかもしれないが。

・撮影技術の影響かもしれないが風景がそこまで魅力的に思えなかった……。野外の映像が本当にガビガビで、最初かなり気になった。

<その他>
アニメは全50話と非常に長い。ネットフリックス版は、ストーリーがちょっと別物。そうした意味で、原作『赤毛のアン』を約3時間で見ることが出来る良い映像化作品の様に感じました。
ゆず塩

ゆず塩