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赤毛のアン/完全版のtaruponのレビュー・感想・評価

赤毛のアン/完全版(1986年製作の映画)
4.0
先日、エラ・バレンティーンのものを見て、このミーガン・フォローズの版がみたくなり鑑賞。
昔、映画館で赤毛のアンの映画を見たと思っていたのは、よくよく考えるとこれのダイジェスト版として劇場公開されたものだった。この完全版よりも50分短いもの。道理で、当時見た時は、散々原作で読んだ赤毛のアンが実写になり、初めてみるプリンスエドワード島の風景に感激はあったものの、なんかすごくはしょっている感があり物足りなさを覚えた記憶がある。完全版を見るのは今回初めてだったが、さすがに195分、もちろん原作通りにはいかないものの丁寧に描かれていた。
ミーガン・フォローズは、やはりアンのイメージにぴったり。マリラ、マシューもこちらの方がより私のイメージ通り。(マリラの無骨なオールドミス感、マシューの無口な感じはよりこちら)
物語の中でのギルバートの存在感もこちらの方がある。
エラ・バレンティーンのものは、先日見直して、アンを受け入れたことによるマリラの変化というものをより感じたけれど、こちらはやっぱりアンの物語自体にスポットがあてられている気がする。
気になったのは、グリーン・ゲイブルスのインテリア。エラ・バレンティーン版は、もっと素朴な農家感があるのに比べて、このミーガン・フォローズ版の方はもっと暮らし向きが良い感じがある。ダイアナの家とのバランスも、ミーガン・フォローズ版の方がとれている感じはある。(エラ・バレンティーンの方は、ダイアナの家とグリーン・ゲイブルスで暮らし向きにかなり差があるようで気になったので)時代考証的には、インテリア、使っている小道具、衣装含めより当時に忠実なのはどっちかなとも思った。

というわけで、細部も含め、とても楽しみました。
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