石井 聰亙ファンだってのに知らなかった今作。
約40年前の生々しい地方都市の情景を見てるだけでも胸踊る。
安普請丸出しのガタピシャの瓦葺き木造家屋。
キン肉ハウスを増築したかのよう。
ブロック塀に、小径は未舗装、空き地、不恰好な電信柱。
「高校大パニック」と「狂い咲きサンダーロード」や「爆裂都市」のハザマ。
”マシン”に対する偏愛が溢れ出し、枢軸国ヲタの基地外青年や国粋主義の様式美、不完全欠落しかないチンピラ、銃器の鈍い輝き、青臭さとロックのアンサンブルなど、前後の作品に横溢されるファクターに痺れる。
若さ迸るドライブ感。
ストーリーなんてどーでもよろしい。
改めて地方都市と暴力性のフィルム上の親和性の高さにゾクゾクさせられた。
還暦にしてゾンビ映画でも撮ってくれんかな。
クラウドファウンディング立ち上げたいくらい(^^;;