Kientopp552

パーフェクト・センスのKientopp552のレビュー・感想・評価

パーフェクト・センス(2011年製作の映画)
3.0
 本作、製作国が多彩である:英国、デンマーク、スウェーデン、そしてアイルランドである。制作年が、2011年で、制作面から言えば、未だ英国がEUから抜け出ていなっかった、「古き良き」時代の作品とも言える。また、ジャンル的に言うと、SFに分類されている本作ではあるが、2020年以降を経験している、今の人間の目から見ると、ストーリー内容は「陳腐」であるとさえ言える。と言うのは、本作は、パンデミックを物語りの背景とした、その主眼は「永遠のラブストーリー」であるからである。ロメオ役は、スコットランド人俳優のユアン・マクレガーであり、ジュリエット役は、エヴァ・グレーン(Eva Green、「グリーン」ではない)である。モデルでもあるE.グレーンは、国籍的には、フランス人女優であるが、父親はスウェーデン人で、ユダヤ系である。このヨーロッパ色の「蔓延する」恋愛映画を、人類の五感が一つ、一つずつ失われていく緊迫感の中で(その失われていく五感の順序に注目!)、十二分に堪能したいものである。さて、題名の『パーフェクト・センス』とは、それでは、どの感覚を指しているのであろうか。デンマーク人脚本家キム フップス・オーカソン(Kim Fupz Aakeson)が視聴者に面白い問いかけをしている。
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