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女教師 童貞狩りのにゃんにゃんのレビュー・感想・評価

女教師 童貞狩り(1976年製作の映画)
4.0
U-NEXTだと画質が悪くて最初のシーンは真っ黒でよくわからず。せっかくの姫田カメラが。ラストあたりは音も完全に切れちゃって、アマプラでレンタルしたらちゃんと観られた。お金出してレンタルしてちゃんと観る価値ある作品。クレジットが渡辺外久子。男子校で生徒にも先生にもちょっかい出されてお疲れ様なとく子先生。腰掛け色ボケ女教師だった「女教師少年狩り」と違ってちゃんとした教師。でもプライベートでは孤独でただれた愛人生活。加藤彰だから過去と現在、現実と妄想がカレイドスコープみたいに入り乱れ、どこが本筋がわからないのもしみる。ブルーのコートで街をコツコツ歩くとく子先生の哀愁とかっこよさ。日本酒の枡に映るとく子先生の白いお顔。先が見えない愛人生活に疑問を持ちつつ、やっぱり離れられない。孤独をまぎらすゆきずりのセックス、窓からさしこむネオンのライティングが美しすぎて胸が詰まる。雪山合宿のスキーウェアを経てオレンジのスプリングコートへと移りかわる季節、それでもとく子先生の孤独はいつまでも続く。雪山裸リフトからあの「エロスは甘き香り」の音楽、映像も音楽もいちいち素晴らしい。十把一絡げながらもちゃんと男子生徒たちが輝いてる。田島はるかもよかった。
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