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歓喜の歌のodyssのレビュー・感想・評価

歓喜の歌(2007年製作の映画)
3.7
【この映画が佳作であるわけ】

立川志の輔原作(落語)、松岡錠司監督作品。 

首都圏の某市。そこの文化会館ホールで大晦日の同一時刻に、市内の婦人コーラスグループ2つが公演を行うべくダブルブッキングしていた。 

責任者のやる気のない公務員(小林薫)は何とか2グループを調整しようと躍起になるが、彼自身の家庭の問題もからんでなかなかことは収まらない・・・。

笑いあり、涙ありで、結構いける映画だ。主人公のダメ公務員もさることながら、両コーラスグループのリーダーである安田成美と由紀さおりがそれぞれ持ち味を出している。他の登場人物も各人各様に面白い。 

単なるコーラスグループのお話ではなく、そこに参加している婦人の暮らしぶりや生き方が描かれているからこそ、佳作となったのだ。
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