Maoryu002

ブーム・タウンのMaoryu002のレビュー・感想・評価

ブーム・タウン(1940年製作の映画)
3.9
1919年、石油採掘に沸くテキサスでサンド(スペンサー・トレイシー)とマクマスターズ(クラーク・ゲーブル)が出会う。ベッツィ(クローデット・コルベール)を巡って対立し、石油でも成功と破産を繰り返しながら、2人は国を動かす石油事業に邁進し続ける。

ビッグジョンの妻ベッツィへの態度は男尊女卑の極みだし、石油称賛は気候変動対策に躍起の現代からはかけ離れ、まさに時代を感じさせる作品。
そして、この時代の石油映画といえば「ジャイアンツ」が代表格で、あの大河ドラマの壮大さとロマンには遠く及ばない。

それでも、クラーク・ゲーブルとスペンサー・トレイシーの超豪華バディ映画としては魅力的で、この2人の絶妙な掛け合いで十分楽しめた。
度々出てくるギャンブルの場面と石油採掘を対比させてるあたりも巧い。

2人の他にも、美しさが際立つヘディ・ラマーや、道化役ルーサーを演じた「オズの魔法使」「桃色の店」のフランク・モーガンもとても印象に残った。
クラーク・ゲーブルとクローデット・コルベールの組み合わせは、最後まで「或る夜の出来事」がチラついちゃったけど。笑
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