吉良吉影

ブレードランナーの吉良吉影のネタバレレビュー・内容・結末

ブレードランナー(1982年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

1982年から37年後の2019のLA。当時の人なら40年後には空飛ぶ車が飛び交ってると空想を走らせたかも知れないが、実際の街なみなどは結局あまり変わらない。今から40年経って、2063年になっても同じことが言えるのかは分からない。というか、自分がお爺さんになっててゾッとする。

言わずもがな、リドリー・スコット監督のSF金字塔である本作をやっと視聴。『スター・ウォーズ』や『ターミネーター』的なアクション満載映画だと思っていたが、レプリカントと人間を本質的に描くヒューマンドラマ要素強めな作品。SFとしての世界観がかなり好き。近未来の独特な東アジア(日本や中国)を彷彿とさせる街並みが男心をくすぐられる。
そして繊細なセット造りも感じられ、リドリー・スコットのこだわりが感じられた。

最後のデッカードとロイが対面するシーン。
まさかのロイがデッカードの命を助けるシーンに驚いた。あのまま「ただ死なせるわけにはいかない」と痛めつける流れになると思ったが、この発想に至った自分がよっぽど残虐非道に感じた。よっぽど、モノとして扱われるレプリカントの方がよっぽど人間的なのかもしれない。
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