mh

伯林-大都会交響楽のmhのレビュー・感想・評価

伯林-大都会交響楽(1927年製作の映画)
-
1920年代(WW1で敗戦後、ナチズムがまだ誕生してない頃)のベルリンのとある一日を膨大なカットで表現する実験的サイレント映画。
日常生活、社会生活の思いつく限りのあらゆる要素を、偏ることなく羅列していく。どんどんペースアップしていくように編集されてて、目が回りそうなところで、実際に目をぐるぐる回しているひとの顔とかも挿入される。
その後、休日のシークエンスに突入する。
この映画に残っているのは、きらびやかな大都市ベルリンなんだけど、この時代についてよく耳にする「WW1の賠償金で紙幣をグラムで計るようなハイパーインフレに」「人びとは不満を抱えており」「それがナチズムの呼び水へとなる」というのはどこの話なのかね。ミュンヘン限定ってわけではないだろうになぁ。
ユダヤの要素があるのかと思って探しながらみたけど、ほとんど見つからなかったということは、やっぱり基本は反ユダヤ主義なのかな。
サイレントなのでいろいろ考えながら見ることができて面白かったです。
mh

mh