はな

レナードの朝のはなのレビュー・感想・評価

レナードの朝(1990年製作の映画)
4.5
20210401
知人に薦められて観賞。
冒頭に実話で医療モノと知り、重い話かぁと身構えたらとてもとても感動しました。
レナードのダンスシーンでは思わず涙がこぼれました。

公開順から言えば逆だけど最強のふたりを彷彿させる愛と友情のお話。実際には15人いる患者のひとりのようですがお互いがお互いの人生にかけがえのない時間を与えています。

実際の症状の方を見たことはないので知りませんがロバート・デ・ニーロの演技に圧倒されました。演じながらあのような動きができるものでしょうか。凄すぎます。
他の患者さんも凄まじく違和感なく入り込みました。ちょっと進撃の巨人の表情に似てる。
特にルーシーは印象的でやたらと可愛らしい人だなぁ、と思ったら彼女の中では22歳のままだったんです。すっかり芝居にハマってました。

レナードの言う生きることの素晴らしさは彼の無垢な心と30年ぶりに目覚めて見た世界の真実でしょう。人生は喜びで尊い贈り物だ、と。そうじゃない面ももちろんありますが与えられたものに感謝したくなりました。
セイヤー先生はなんでこんなに肩入れするのかなぁと思ったけど、レナードの言葉は彼の閉ざしていた人生も大きく変えます。

セイヤー先生のピュアさとレナードの無垢さがまるでふたりの少年の青春ストーリーでした。
はな

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