ロビンウィリアムズの作品の中でもとても好きな一本。
30年からの病気の目覚めを、いかにも感動的でしょ、といった感じで描いてないところがとてもいい。
実話がベースのようなので、なるべく現実的に描いたのかも。
たった一夏の劇的な変化。
目覚めたと思ったら、再び病へと戻って行く様子が観ていてとても切なく脆い。
病気の進行を後の為にビデオに記録させるレナード。そこで動きづらくなった体全身を使って、「学べ 学べ 学べ」とセイヤーに訴えるシーンは本当に胸が痛かった。
レナードの一人で散歩に行きたいという、一見してなんでもないような、しかし彼にとってもあまりに重要な、願いを叶える為に激しい演説をおこなったり、或いは淡い恋をしたり。
彼は限られた病院の中で精一杯の日常を味わう。
ロバートデニーロのあまりにもすばらしい演技でそれが自然に行われる。
また、言うまでもなく、ロビンウィリアムズの自然で、ほほえましい演技も見ものだ。
その二人によって醸し出される友情が感動を呼ぶ。
二人が文句なしなのは納得なのだが、また、脇を固める患者たちの演技もすごい。
瞬きの回数も少ないし、体を硬直させたり、無表情でいなくてはいけない。しかも、ボールを投げられたら手だけを上手いこと動かして見事に取る。
脇を固める人たちの重要さを感じた。
ラストに向けて、レナードの病状が進行していく中、見舞客の一人であり、友人となったポーラとのダンスは静かな感動を呼ぶ。
レナードは再び病気の中に閉じ込められてしまったが、確実にセイヤーたちの心を、病気や日常に対する考え方を変えた。
私の文章が稚拙すぎなので、ともかくも一度見てほしいです。
なんども見返したくなる一本です。
レナードの朝
いい邦題!