このレビューはネタバレを含みます
医者のマルコム・セイヤー(ロビン・ウィリアムズ)はブロンクスの慢性神経病患者専門の病院に赴任する。セイヤーはほとんど動けない患者たちにもまだ反射神経があることに気付く。そこで一番症状の重いレナード(ロバート・デ・ニーロ)にパーキンソン病の新薬を使った実験をする。
現実にあった出来事をもとにした映画。
何十年もずっと意識がない状態から戻る。普通の映画だったら「よかったね、めでたしめでたし」で終わるところだがこの映画はその後を描く。目覚めたはいいが、患者の奥さんや友人はもう死んでいて自分は年老いている浦島太郎状態。患者ははたして幸せなのだろうか?レナードの症状は悪化し元の状態に戻ってしまう。むしろやらない方がよかったのかもしれないとも思えてくる。考えさせる。
デ・ニーロ・アプローチは相変わらずすごい。
ヴィン・ディーゼルが職員役でほんのちょっと出演。まだスキンヘッドではない。
原題は"Awakenings"。意味は「目覚め、覚醒」。邦題は「レナードの朝」。目覚めを朝と表現しているのがおしゃれ。