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レナードの朝のcookieのネタバレレビュー・内容・結末

レナードの朝(1990年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

filmaを始めてから名優二人のジャケ写が目を引いて存在を知った1990年の作品。
実話をベースに、医師と重症患者の交流を描いたヒューマンドラマ。

「治療などありません。ここは庭ですよ。水と栄養をやるだけ。」
病院で生かされているだけの無反応な入院患者たち。
彼らが劇的に回復できたのは、諦めずにつぶさに観察したセイヤー医師がいたから✨
失われた時間を取り戻す患者のこれからに、期待を持って観ていたのに...

薬剤耐性って、こんなことも引き起こすのか!
試薬の量をどんどん変えていくシーンは心配でドキドキ😨

レナード役のロバート・デ・ニーロは、撮影場所となった病院に実際に入院して役作りをしたという。演じているようには見えないくらいだった。

一時的な「目覚め」で患者たちが生き生きと本来の姿で輝いているのを見てしまっただけに、その後がとても辛い。
逆行することはとても残酷だが、レナードが今後の医療のために自分の映像を残せと叫ぶところはグッとくる。
そして、ダンスシーンはもう涙、涙💧
ピアノ曲「Dexter’s Tune」も心に沁みる♫

最初は怠慢に見えた看護師たちが、試薬のためにお金を出しあったり元に戻った患者との向き合い方が前とは変わっていたりと、人と人との心の通い合いが生きる上でとても大きな意味を持つことを感じさせていたところは、一筋の光だと思いたい💫
ラストで人付き合いが苦手なセイヤー医師の背中を押す力になっていた。

この役を演じてから十数年後のロビン・ウィリアムズのことを重ねずにはいられない😔
彼の瞳が優しく美しく、その裏に湛えた憂いに惹きつけられた✨

【notes】
●嗜眠性脳炎:1920年代に流行した原因不明の流行性脳炎のひとつ
●レナードってレオナルドのこと?🤔と思ったら、「Leonardo」レオナルドはイタリア語とポルトガル語の名前。英語形は 「Leonard」でレナードと読む。
●映る街並みを観ていたら、トム・ハンクス主演の「ビッグ」が思い浮かんだ。同じペニー・マーシャル監督だった。
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