小さじ

レナードの朝の小さじのレビュー・感想・評価

レナードの朝(1990年製作の映画)
4.7
午前十時の映画祭!
ずっと観たかった作品、加入サブスクにも来なかったし映画館で。

めちゃくちゃ泣けたなぁ。目覚めて脳炎から解き放たれて、その喜びを味わい始めた途端また痙攣が始まって…。また「あの日々」にとわかってる分、覚悟とか苦しみとか。症状で侵されたらもう何もわからなくてむしろ楽なのかもしれないけど。
髪を染めたいって言っていた人が綺麗な黒髪にして、チークを塗ってもらっていた最後がグッときた。元に戻ってしまったかもしれないけど、何も変わらなかったわけじゃない。

30年ずっと看病してきた母親と再会(この表現が一番正しそう)が一番泣けた。レナードが年老いた母親を見てすぐにわかるっていうのも愛。
意志の強さは副作用ってのは決めつけにすぎないのかもと思う。30年止まったままの精神年齢かもしれないけど、この世に触れたら考え方も変わるよねきっと。

課金してサブスクで…とも考えてたけど劇場で観られてよかった。主演二人の演技がすごいし、笑顔が素敵だった。
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