kou

レナードの朝のkouのレビュー・感想・評価

レナードの朝(1990年製作の映画)
3.0
今作が一般的にどういう受け止められ方をしているのかわからないのだが、難病の治療のため奮闘した医師の美談として描かれているようにしか見えず、しかしながら医師としてやっている事はアウト中のアウトという事から、やはり問題のある作品だと思う。

研究としても認められていない薬剤を過度に人に盛り続けるのは狂気的である。臨床を知らない医師と言う側面も描かれていることから、そんな医療の怪しさや危険性に終着すると思いきや、全くそんなとなく感動に結びつけるのはなんとも不気味だった。

劇中にも出てくるが、嗜眠性脳炎の患者に対し、一時の希望を見出しながらも、その後につきつける展開は残酷である。

勿論、デニーロやロビン・ウィリアムスの演技は素晴らしく、ロビン・ウィリアムスの絶妙な泣き笑いの表情だけでも条件反射的に泣けてしまう。しかしながらやはり描かれているのは厳しい内容と言わざるを得ない
kou

kou