セイヤーは何の為にレナードら患者達へ投与を行ったのか始めは疑問だった。
試験的とはいえ、先を見据えたものとは思えず、希望が見えなかった。
かつての姿を取り戻す為というのは理解出来るが、30年という年月はあまりにも長過ぎるし、むしろ恐怖でしかない。
ただ苦痛を与えてしまうだけではないかと思った。
しかし、少しでも、一瞬だけでもその人らしさを取り戻せたのなら成功なんじゃないかと思えた。
喜んでくれる人がいて、笑顔になれる人がいた。
それは懸命に尽くしてくれた医師達がいてくれたからこそ。
何が正解とかなく、考えさせられるけれど、今日を生きられることは医療の発展があってこそで、医療チームへの感謝の気持ちを改めて感じられた。
デ・ニーロの渾身の演技、流石です。
