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レナードの朝のmorleyのレビュー・感想・評価

レナードの朝(1990年製作の映画)
3.8
アルジャーノンに花束を、を彷彿とさせる展開の作品。
これが実話というのが人類の脳の神秘を感じさせる。
この当時の精神医療はロボトミー手術といいけっこうヤバめのことが行われているが、これらも医療の進歩に必要な過程であったことは間違いない。
本作の原題にある「目覚め」はレナードたちのように生きる喜びや素晴らしさに目覚めた人とセイヤー医師(私たち)のようにそれに気づかず日常を無為に過ごしている目覚めていない人とを対比しているメッセージに感じる。
現代では寿命が伸びアルツハイマー型認知症患者も増えているが、基本的には完治しないため発症するまでの人生をどう生きるかが鍵となる。
全ての病気に言えることだが、いつ死んでも後悔しないよう日々を過ごすしかないのだろう。
そのためには早く「目覚め」て日常の幸せを噛み締めながら生きていきたい。
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