三条狼

レナードの朝の三条狼のレビュー・感想・評価

レナードの朝(1990年製作の映画)
5.0
しばらく映画が見られない日々でした。友人に「最近どう」と問われもう2週間くらい映画が見られてない、と答えると「感覚が違いすぎる」と驚愕されたけれど、映画からしか摂取できない養分があるんだよ。と私は大真面目に思っています。私もリルケの詩を諳んじたい気分でした。そんな教養はないのだけれど……。


神経系の入院病棟に勤めることになった研究一辺倒の医師(飼い犬すら手懐けられていない)が、患者たち人間への愛と素晴らしい観察眼、根気強いスタディを経てひとりの「まるで死んだようだった」患者・レナードを目覚めに導く物語。しかし寛解したかと思われた症状には時限があった。

目覚めたレナードと面会する母親、レナードに続き自分らしさを取り戻した患者たちに目を細める医師、食堂でのレナードとポーラのチークダンス。泣きすぎて日曜の朝から目を腫らしております。

医師の人柄をまなざし一つで表現するロビン・ウィリアムスが素敵すぎて。しばらく彼の出演作を追いかけようと思います。
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