映画が脚本だけで決まるなら間違いなく100点の作品なのだけど、ほとんど画を繋いだだけのような編集で全体的に淡々としすぎていて没入感が無さすぎた。
実話を扱っているし題材的にも、音楽を多用して映像に緩急を付けるような演出は合わないのかもしれないけれど、にしても、やはり心が動かされるようなシーンでは、もう少し気持ちが乗るように創ってほしい。
カメラワークなどもあまりにも古い。そもそも創られた年代が古いのだから仕方がない部分はあるとは思うけれど、この前年に公開されたプリティー・ウーマンなんかは、前述の部分がかなり洗練されている。
だから脚本的には穴がたくさんあると思わされたプリティー・ウーマンの方が、この映画よりもずっと楽しめた。