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レナードの朝のtkのレビュー・感想・評価

レナードの朝(1990年製作の映画)
4.1
素敵な映画だった。
ロバートデニーロって笑顔に茶目っ気あるんだよなぁ。ロビンウィリアムスの哀愁漂う微笑みとのコントラストのおかげで、よりレナードの純真な生に対する喜びが伝わってきた。

あらためて、自分の意思の通りに体を動かして自由に人生を生きられてる事の尊さを感じられたし、
今自分が持ってるもの与えられてるを見つめてそれに感謝しなきゃ、この人生の自由を持て余す事になるなって思った。
当たり前すぎて見過ごしてることを見つめ直す時間はやっぱり大事。

失った30年を若い頃のなんのしがらみのない感性のままで向き合えたからこそ、レナードは今を思うままに過ごせる喜びを強く噛み締められたし、5時間かけてメイヤーに伝えずにはいられなかった。

使命感の強いレナードの魂は、
患者じゃなくて友達として彼と真摯に向き合っていたメイヤーによって、
彼の言動から学びを得て与えられた日々を見つめ直すという形で受け継がれたのか、
そう考えたら、最後メイヤーがいった「魂は薬よりも強い」っていう言葉の意味が腑に落ちた。
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