このレビューはネタバレを含みます
大号泣した。何が幸せか分からないな…。
数十年間もの時間を失ったのは患者だけでなく患者の周りの家族もそうであって。急激な変化に追いつけないその描写も本当に辛かったし一時は回復を見せたのに耐性によってどんどんまた戻っていってしまうのも辛い。
レナードでもこんなに辛いのに身内に置き換えて考えると更にしんどかった。
自分もかなり辛いだろうにそれでも今後のために記録に残そうとするレナードの姿、言い表せない。演技がお上手……。
ノンフィクションらしい。
1度あげて落とすくらいならあのまま回復の希望を持たず穏やかに過ごした方が良かったのかな……。医者の苦労も知らずについ考えてしまう。
レナードの最後のダンスシーンと別れのシーンが好き。
自分の意識がいつなくなるか分からない恐怖なんて死に対する恐怖と同じかもしれない。彼は毎晩寝る度にそれを考えていた。悲しい。