松原慶太

ヤング≒アダルトの松原慶太のレビュー・感想・評価

ヤング≒アダルト(2011年製作の映画)
4.0
映画的といえば、かなり映画的な映画。ジェイソン・ライトマンってこんなヴェンダースみたいな映画(という言いかたで何を意味しているのか自分でも分からないが)も撮るんだ?

主人公のシャーリーズ・セロンは、ミネアポリス(ミネソタ州の都市)でティーン向けの恋愛小説を書いているアラフォー女子。

作家といえば聞こえはいいが実はゴーストライターで、ゆきずりの男たちとセックスをし、満たされない日々を送っている。

そんなとき高校時代の元カレからメールが入る。意気揚々と田舎町に帰り、同窓生や両親と再会するのだが...という話。

田舎の閉じられたサークルで幸せな生活を送っている同級生と、都会でバリバリ仕事をしながらも内面は空虚な主人公の対比。

田舎と都会とか、過去と現在とか。いっけん地味なストーリーだけど、本質に迫ってくるテーマ。

あとシャーリーズ・セロンの「演技力」と言っていいのか、ハリウッドの一流女優って、ここまで外見も内面も何もかも、さらけ出す覚悟があるのかと、そこは感動すら覚えた。
松原慶太

松原慶太