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ウォーカー
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『ウォーカー』に投稿された感想・評価

kuu

kuuの感想・評価

3.5
『ウォーカー』
原題Walker.
製作年1987年。上映時間91分。

アレックス・コックス監督が、実在した独裁者ウィリアム・ウォーカーの半生を、ブラック・ユーモアをまじえて描いた問題作。
名優エド・ハリスが熱演。

1853年、独裁政権から民衆を解放する為米国人の一隊がメキシコへ渡った。隊長の名はウィリアム・ウォーカー。しかし翌年、メキシコ遠征は失敗に終わり、彼も本国に帰ってくる。
そして後日、彼は次の遠征のスポンサーである財界の大物ヴァンダービルトに呼び出され、経済の重要地点でありながら政情の安定しないニカラグアへ遠征し、その国を支配せよと命じられる。。。

嗚呼、Disney+入っとらんしタイムリーで、全米ドラマ『ウォーキングデッドシーズン11』観れんしふてくされて🥺ふとウォーカーに目が行く。
見てみたらゾンビ出ないやん🥺。
今作品は、実在の人物を題材にしていました。
主人公は、法律家・記者・冒険家・傭兵・フィリバスター(filibusterは他国で非合法な軍事行為によって、革命、反乱、分離独立などをおこし、政治的、経済的な利益を得ようとする者をいう)のウィリアム・ウォーカー。
彼は、19世紀半ばに部下を率いてカラグアに渡り、国民党を助けて戦い、のちに米国人で最初にして唯一のニカラグア大統領となった。
今作品でまず注目すべきなんは、映画化のタイミングとロケ地だそうだ。
反共を信条とするレーガン大統領は、 70年代末にソモサ独裁(ニカラグアの政権を支配してきた一族)にとどめを刺して誕生したサンディニスタ(略称 FSLN。ニカラグアの左翼ゲリラ組織、のち政権政党)主導の革命政権を敵視し、ニカラグアに対する経済制裁や反革命武装勢力コントラ(サンディニスタ民族解放戦線)への支援をおこなった。
となればウォーカーちゅう存在はレーガンを想起させる。
しかもアレックス・コックス監督は、サンディニスタ政権の協力を得てニカラグラで撮影を敢行したそうっす。
映画の内容にもウォーカーとレーガンを結びつけようとする意図を感じさせる部分がある。
物語はウォーカーが起としたメキシコでの戦闘の場面から始まり、彼は非合法な私闘をおこなった罪で告発される。
裁判に引きだされた彼はこのように陳述する。
『人は自らの命題に目覚めないかぎり、何事も成しえない。
魂から湧きあがる偉大な理想こそが人を突き動かす。
貧しい現実に目覚め、未来を夢見る。米国が西半球を支配するのは天のたわものたる権利だし、隣人を抑圧から救うのはわれわれの義務だ。
前進こそが米国の定め事だ。
逃れ難い運命なのだ。』
これは米国が拡張政策を正当化すっために唱えてきとったマニフェスト・デスティニー ("Manifest Destiny"1840~50年代の米国の西方進出・領土拡大を正当化した語。 『明白な運命』『膨張の天命』とかな訳される) であり、レーガン政権の外交を揶揄している。
ラストじゃ、結局ホンジュラスで処刑されることになるウォー カーとホンジュラス国境に米軍を展開するレーガンが対置されている。
またドラマには、コンピュータやへリコプターからコカ・コーラまで当時と現代の境界を曖昧にするアイテムが散りばめられている。
せやけどそこまでやりながらも、この映画はレーガン政権を痛烈に批判し、風刺する作品という次元にとどまらない。
そんなスタンスだけで勝負すりゃ、敵と味方、右と左ちゅう単純な二元論に回収され、扇動的な刺激しか生まないけど、コックス監督は独自のウォーカー像をつくりあげることによってその図式を突き崩しとった。
実在のウォーカーはほとんど侵略者やけど、映画の彼はそうじゃない。
たとえば冒頭にはこないな説明があった。
『1853年、独裁政権から民衆を解放するために、米国人の一隊がメキシコへ渡った。 隊長の名はウィリアム・ウォーカー。 これは実話である』
と云う表現は皮肉じゃない。
彼が唱えるマニフェスト・デスティニーに下心はあらへん。
なかでも特に大切なんが『隣人を抑圧から救う』ことと『前進』することやけど、そこでコックスの特異なB級感覚がさく裂してる。
彼はウォーカーちゅう名前と歩く人 (walker)を重ね、 主人公をまず何よりも前進する男として描き、銃弾が降り注ごうとも前に進む。
その動きが強烈な磁場を生みだしていた。
ほんで理想を凌駕して、思いもよらへん指導者の銃殺や嫌悪していた奴隷制を手繰り寄せちまう。
レーガンは、ベトナムと同じようにドミノ理論にとらわれて、サンディニスタを潰そうとした。
せやからこの映画のラストじな、サイゴン陥落が再現され、米軍のヘリが舞い降りるけど、前進する男は最後までニカラ グア大統領を名乗り、救出を拒む。
二元論を超越した男と歩むことによって、圧倒的な狂気とダイナミズムに個人的にはですが激しく揺さぶられました。
netfilms

netfilmsの感想・評価

3.8
 1853年、独裁政権から民衆を開放する為メキシコへ渡るも失敗し、その後ニカラグアを統治したウィリアム・ウォーカー(エド・ハリス)の物語。この人はニカラグアで2年間、実際に大統領に君臨した人物で本国アメリカでは傭兵の走りみたいに言われている人間だった。開拓者精神の誤った解釈の元、領土拡張にいそしみ、バハ・カリフォルニア半島にロウアー・カリフォルニア共和国なる国を作り、メキシコのソノラにもソノラ共和国を勝手に建国し、のちにアメリカの軍隊によって制圧され、この映画の中にもあるように、裁判にかけられるも保釈された。まずメキシコでの攻防からいきなりスタートする活劇は、ストレートでなかなか活きが良い。サルサをBGMに、ペキンパーばりのスローモーションをふんだんに盛り込み、スタイリッシュに人が前後左右に飛んで行く。一応西部劇という体裁は取りながらも、描き方は戦争映画そのものだと言える。銃撃戦の後には、無数の屍が広がっている。この映画で特徴的なのは、主人公のウィリアム・ウォーカーが一切走らないことだ。屋根の上に無数の狙撃兵がいようが、見殺しにした仲間に銃口を向けられようがどういうわけか平然としていてテンポを一切乱さない。

 唯一、心臓に弾を食らった時も、分厚い札束のおかげで奇跡的に無傷。常に無表情で顔色一つ変えないウォーカーという男を、監督はまるで無敵の男の英雄譚のように描く。1時間30分という尺もあり、物語はかなり早足で進むのだが、メキシコ進行から軍の介入で壊滅、逮捕と裁判、釈放、再度のニカラグア進行と事実を無駄に詰め込み過ぎたせいで、人物の細かい描写が若干おざなりに過ぎる。むしろコックスは、主人公のエド・ハリス以外の人物を最初からないがしろにしていると言ってもよい。主人公に関わる人間関係が、誰一人として必要性を迫られない映画という部分で、この映画はかなり特殊な風貌をしている。最初は民主主義を謳いながらも、そのうち奴隷制を採用し、略奪や殺しさえも見て見ぬフリをするに至る葛藤や動機付けの部分が、我々観客にはさっぱり伝わって来ないのも、この映画の重大な欠陥の一つと言える。だがカラー印刷のTIME誌やコカコーラ、最新型のヘリなどアレックス・コックスらしいユーモアも随所に見える。
犬

犬の感想・評価

3.3
死体

19世紀半ば、アメリカの植民地政策の一環として内紛の続くニカラグアへ派遣されたウィリアム・ウォーカー
“58人の不死隊”を率いて全土を制圧した彼は、自らが大統領に就任して独裁政治を開始するが……

アレックス・コックス監督が、実在した独裁者ウィリアム・ウォーカーの半生を、ブラック・ユーモアをまじえて描いた問題作

過激

政治や経済、文化
いろんな問題が

平和を望んでいる

人々の生活が見える

ロマンスもあり

名優エド・ハリスが熱演してます

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