ちゃんゆい

ロスト・イン・トランスレーションのちゃんゆいのレビュー・感想・評価

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すきだー。

自分が日本人だから、作中に出てくる日本語が理解できるはずなのに、感情なく浴びる日本語が理解できない。
翻訳されないから、自分の理解力に自信がなくなっていく感覚になってるのが不思議。
言語のわからない国へ来たとき、自分というものの輪郭が無くなり、エネルギーとして存在している(もしくはしていない)感覚になる。
その不安によって引き寄せられ、身を寄せ合った二人。
恋ではないけど、愛のひとつの種類と言いたくなるような関係。

ビル・マーレイが日本の関係者たちと状況に翻弄されて疲弊しているのがユーモラスだった。うまいな。
ハリウッドから来る俳優たちは「ハイ親愛なる日本の皆さん〜」とテレビでいつもコメントをくれるけど、実際こんな心境なのかしら、、と思った笑

コッポラ監督が異国で感じた世界なのかも。