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ロスト・イン・トランスレーションのPoMooNのレビュー・感想・評価

2.8
ソフィア・コッポラ監督作品見た事がなかったのと、日本が舞台という事で視聴したかった。

私の中でのビル・マーレイはゴーストバスターズのインパクトが強い。彼が演じるボブは俳優で日本でCM録りするためにパークハイアットホテルに滞在。そこで夫の仕事についてきた若妻と知り合い惹かれる。生活感の無い、異国にいる寂しさと疲れが二人の心の琴線に触れた数日間の、ただそれだけのストーリーだ。実は100分ちょっとの作品なのに途中つまらなくなってきて辞めようかと思った💦

ただ、ソフィア・コッポラ監督の目を通してみる日本は不思議に見える。映像も綺麗だし、よく知っている街なのに、新宿のネオン、渋谷のスクランブル交差点の雑踏など、どこかのアジアの国かと錯覚する。リドリー・スコット監督も新宿歌舞伎町のネオンがブレードランナーのヒントになったという逸話もあるし、他の国の人の目を通すと東京は興味深く美しく映るのだろう。

日本の不思議はそれだけで無く、昼間から電車の中でヌードの漫画を見ているサラリーマン、流石に20年前の作品だから、現在2023年はあまり見かけないが。今は皆スマホで見てる? 薄笑いで一言も話さない寿司屋の板前、しゃぶしゃぶの中居、選挙カーで挨拶する人々、ゲームセンター等、外国人には奇異に映るだろう箇所が幾つもあり、ハッとさせられた。
繰り返しになるが、確かに異国に居る疎外感、寂しさ、心許ない感じはよく出ているが、何故こんなに賞を取ったのか私にはわからない〰︎💦
No.1202
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