雨のなかの男

ロスト・イン・トランスレーションの雨のなかの男のネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

U-NEXTで鑑賞。ああ、なんてくすぐったくて愛おしい映画なんでしょう。高級ホテルで缶詰めの生活で、大して居心地もよくない東京の街を見下ろしながら、二人の男女が孤独を分かち合う。そこにベッドがあるからといって身体の関係を結ぶような安直なことはしない。それぞれには理解し合えないパートナーがいて、その存在が二人を孤独にさせる。孤独であることが二人のコミニュケーションのルールであるかのように、その孤独を安直に手放すようなこともしない。セパレイトされたホテルの密室を離れる二人。二人は雑多な東京の人混みに解放され、再会し、紛れる。ホテルをありきたりな愛の空間として描かず、孤独の場として描き、混沌とした東京を解放の場として映し出すのがなんともこれまた。スカーレット・ヨハンソンの透明感も素敵。また観よーっと。
雨のなかの男

雨のなかの男