のんchan

切腹ののんchanのレビュー・感想・評価

切腹(1962年製作の映画)
4.5
フォロワーの皆さま、お久しぶりです❗️
この作品は海外で『HARAKIRI』として上映されたそうですが、わたくしは『KUBIKIRI』をし、チタン入り人造人間として生還いたしました😅💦
ただいま自宅療養中です。
従来よりゆっくりペースで継続して行きたいと思いますので、またよろしくお願いします。

ずっとクリップしてあったものの、中々機会が作れずでしたが構えて鑑賞してみました。
噂に違わず素晴らしかった✨


1630年5月、徳川将軍の大老の位を持つ井伊家。『井伊家覚書』から始まり、達筆なその厚い覚書でラストも締める。なんとも今まで観た時代物とは別格の作品だった🌟

元豊臣軍の部下で徳川家に味方した福島家の家臣であったが、現在では浪人の津雲半四郎(仲代達矢)が、井伊家の家臣の斎藤勘解由(三國連太郎)に面会する機会を得た。
そして彼は無職で生活も苦しいので、武士として切腹をするために、社会的に地位の高い井伊家の屋敷の庭先を借りたいと懇願する...

今から60年ほど前の作品。もちろんモノクロ。上の2人の他に石濱朗、丹波哲郎、岩下志麻など日本映画界屈指の味わい深い俳優が揃い踏み。

侘び寂び、侍、武士道、真剣、貧困、リストラ、無情、真実、プライド...

武士としての生き辛さ、死に様の哀れ悲しさ、そして人間の、人を落としいれる悪意を丁寧に、これ以上なしと言える巧いシナリオになっている。

映像も武家屋敷を舞台に和室での構図は見事。武家屋敷の庭での切腹の構造も面白い。
和室の無骨な木の柱、鎧兜、屏風の美しさを感じられ、"これぞ和"の紙、木、畳で彩られた舞台装置がお見事。

劇伴もとてもマッチしていた♪

現代人が1回観ただけではなかなかスーッと飲み込めないかも?

当時39歳の三國連太郎を見ると、佐藤浩市ってずーっと父親に似てないと思ってたけど、なんとなく顔もどこか似てたり、声が同じ!なんだと思えた。

そして当時29歳の仲代達也💫
今の若手俳優も中々粒揃いだし上手いけど、この方に匹敵する人はそうそう居ないだろうなと思わせる。カッコイイし、マイナス点を付けることなど出来っこないわ👏

仲代達也と丹波哲郎の決闘の殺陣には正に真剣が使われていて、命懸けの撮影だったらしい⚡️

観て良かったです✨
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