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フェリーニのアマルコルドのandesのレビュー・感想・評価

フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)
4.3
断片的なエピソードが連なる一年(?)の物語。自身の少年期を回想したと思われるが、「想い出」なので繋がりも曖昧で幻想的なシーンも多い。ここではファシズムもおっぱいも豪華客船も母の死も綿毛も全て「想い出」なのである。散漫なエピソード集ながらシークエンスの面白さがあるし、全編に渡って朧気な演出(人生を振り返ったようなぼやっとした雰囲気)が貫かれており、不思議と統一感はある。ラストはフェリーニからの人生&人間讃歌が分かりやすく表現されている。
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