ハレンチ学園在学生

フェリーニのアマルコルドのハレンチ学園在学生のレビュー・感想・評価

フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)
3.7
綿毛に始まり綿毛に終わる。綿毛が降ると春の訪れが近いという。つまり本作は春から春にかけての映画で、その季節のように牧歌的だ。35年ぶりの再見だが、少年が雑貨屋の大女を担ぎ上げるシーンしか覚えていなかった(有名な雪の中に舞い降りる孔雀のシーンすらきれいさっぱり忘れていた)。フェリーニにとっては30年代(だと思う)のイタリアは郷愁の中にある美しき思い出なのだろう。