たけちゃん

ヤマトタケルのたけちゃんのレビュー・感想・評価

ヤマトタケル(1994年製作の映画)
3.5
そういう運命にあるものだからです……


大河原孝夫 監督 1994年製作
主演 高嶋政宏、沢口靖子


シリーズ「映画で振り返る平成時代」
今日は平成6年(1994)です。

平成6年の主な出来事は……
向井千秋さんが日本女性初の宇宙飛行士に
大江健三郎さんがノーベル文学賞受賞
ちょっと暗いニュースで、松本サリン事件
なんかがありましたね。

芸能では、ミスチルの「innocent world」がレコード大賞を受賞し、ドラマでは「家なき子」が大ヒット。僕は見てなかったけどね( ¯−¯ )フッ

映画では、「ライオンキング」や「フォレスト・ガンプ」、先日「キャプテン・マーベル」に吹き飛ばされた「トゥルー・ライズ」なんかがありました(ˆωˆ )フフフ…


そんな平成6年という年に、なぜ「ヤマトタケル」?って思われますよね(‐ω‐;)
個人的な話になるんですが、平成6年は僕が結婚した年なんです。今年で結婚して25年。それに関連してのチョイスです。
なので、今回は思い出の映画与太話(ˆωˆ )フフフ…


僕が嫁と初めて観に行った映画が、この「ヤマトタケル」です。今思うと、なんでこれ観に行ったかね~(笑)
ただ、ちょっと複雑で、僕ら夫婦、この年、籍は入れましたが一緒に暮らし始めたのは翌年になります。事情があり、1年ほど離れて暮らすことになり、籍だけ先に入れて、僕は仙台から実家に戻るんですよね~。なので、本当の意味で家族になるのは平成7年です。
平成6年というと、そんな話になるのです……




さて、話題を変えて、映画です(*^-^*)ゞテヘヘ

僕は神話なんかが結構好きで、研究するわけではないけど、聖書とかオリンポスの神々、古事記や日本書紀とかに出てくるような話、気になっちゃうんですよね~。
だから、この映画も気になって観に行きましたよ。
デート向きとは決して言えんけど( ᵕ_ᵕ̩̩ )



東宝としては、お正月映画の平成ゴジラシリーズに並ぶお盆シリーズにしたかったようですが、残念ながらそれほどのヒットにはならず、続編は無し( ᵕ_ᵕ̩̩ )
八岐大蛇(ヤマタノオロチ)とか、素晴らしいのにね~。首が3つのキングギドラでも大変なのに、8つも首があるんだよ(笑)。なんと、20人がかりで操演したとかΣ(・ω・ノ)ノ!



ストーリーは、古事記や日本書紀に出てくる色んな説話を取り入れてますよね。盛りだくさんで、満腹です(笑)

伊邪那岐(イザナギ)・伊邪那美(イザナミ)より生まれし神の子たち。
長女が太陽を司る天照大御神(アマテラスオオミカミ)
弟で長男の月読命(ツクヨミノミコト)は夜を統べる神
末が素戔嗚尊(スサノオノミコト)

その邪な心により追放されたツクヨミノミコトが機が熟したとして復活するのを阻止するストーリーです。


映画では、天照大御神にゆかりのあるオトタチバナと、スサノオノミコトにゆかりのあるヤマトタケルが愛し合いますね。
オトタチバナはヤマトタケルの妃となるのですが、神話でもアマテラスオオミカミとスサノオノミコトが誓約を結ぶ話もあるようですから、間違いではない( ˘ ˘ )ウンウン


クマソ(九州の神)征伐に赴いた際に、女装して忍び込んでクマソ兄弟を討ち、クマソタケルからタケルの名をもらった話は古事記にあるようです。

また、海を渡ろうとして海神に襲われた時、弟橘媛(オトタチバナ)が自らの身を差し出して難を逃れる話が、やはり古事記に出て来るそうです。

手にする3つの光とは、「鏡」「刀」「勾玉」からなる三種の神器だ!そして生まれる宇宙戦神(ウツノイクサガミ)( •̀ω•́ )و✧

そんな色んなことを知って観ると、割と面白い(^-^)



あと、キャストも今思うとなかなかなんですよ。

主演の日本武尊(ヤマトタケル)役の高嶋政宏さんは、お父さんの高島忠夫さんに連なる東宝特撮のサラブレッド(笑)
ただ、お父さんと同じタイプで、アクションのキレがいいとは思わないけどね。
もっとJACの人とか使えばよかったかな?( ¯−¯ )フッ


ヒロインの弟橘媛(オトタチバナ)役の沢口靖子ちゃん、普段の演技は残念なことが多いけど、今作は意外と良かったよ、アクションメインだからかな?
「オーン」( ゚Д゚)「เหจวเขขจาลมชา่จบอเจ」


ツキノワ役の麿赤児(まろあかじ)さんって、大森南朋さんのお父さんなんですよね。厳つい感じが悪役っぽくて好きですわ( ˘ ˘ )ウンウン


そして、ツクヨミ役が阿部寛さん。
復活する場面は裸のターミネーター!
今見ると、ロキでしたね(ˆωˆ )フフフ…
昔は全然知らんかったし、そんなに印象には残らなかったけどね。だって、変身後の姿がメインなので(笑)


ヤマトタケルを見守るセイリュウ役の石橋雅史さんは、極真カラテの有段者で千葉真一との共演も多い本格派。
ゲンブ役のベンガルさん。
実は2人ともとてもよかった!

でもさぁ、ヤマトタケルのお守りとして、セイリュウ(青龍)やゲンブ(玄武)がいるなら白虎(ビャッコ)や朱雀(スザク)も出して、ちゃんと四神にしてほしかったなぁ……。


クマソタケル役は藤岡弘さん。
言わずと知れた仮面ライダー1号。



やっぱり八岐大蛇は圧倒的に素晴らしい。
ここだけは劇場で見て良かったのよね( ˘ ˘ )ウンウン
お話としては……僕は好き(*^-^*)ゞテヘヘ
ただ、アマノシラトリはなぁ……(‐ω‐;)
あと、ウツノイクサガミも。
これ、テレビの戦隊ヒーローシリーズのレベルだもんね。もうちょっと頑張って欲しかった(`ε´)
こりゃシリーズ化は無理だったね( ¯−¯ )フッ


あっ、書き忘れた!
この映画の主題歌はGLAYの「RAIN」
これ、デビュー曲なんですよ。
北海道生まれのバンドで、大好きでした。
この曲も意外とカッコ良い(ˆωˆ )フフフ…