ハラキリ映画だけど、サムライ文化に対するアンチテーゼが込められた不思議な作品でした。
モノクロだけど、血がすごく印象的で痛そう(>_<)
三島由紀夫が気に入ったのも納得です。
仲代達矢のギラギラした…
全体像が見える迄は、
え?マジでするでござるか⁈の如く
笑えすらするんだけど中盤からは一気に
引き込まれて目が離せなくなる。
凄まじい緊張感。
椿三十郎の様なまさに一閃!の様な殺陣も
格好良いけれど…
脚本、橋本忍の映画であった。導入から、切腹することの重ね、回想の行き来など、ストーリー展開については求心力、『鬼の筆』よろしく、大きな筆力があった。仲代達也の圧倒的な存在感にぐうの音も出ない。
ただ…
「切腹するため玄関先を貸してほしい」から始まる時代劇サスペンス。演出は現代作品に引けを取らずピンと張り詰めた緊張と不穏感に手に汗握る。
武士道の在り方を問う重厚なテーマ、死線の厳しさが伝わる果し合…
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