ひっさびさに観た。10年以上ぶり。
配給プレノンアッシュというだけで込み上げるものがある。ウォンカーウァイが盛り上がってて、世代直撃の映画。
懐かしさもあるけど、もはや映像の詩情は語るに余る。
三つの物語、三つの時代の恋愛ショートムービーがオムニバスになっている。
一つ目は戦後1966
保守的なムードがありながら、ビリヤード場でナンパする。文通・転々とする彼女を追いかけて・バス。
二つ目は辛亥革命前夜1911
妓楼を舞台にサイレント仕立てに。でも白黒じゃなくてカラー。
男女ともに自由がなく、本心が言えない。
三つ目は現代2005
携帯や写真はできるし、性も自由だけど、むしろ表現が難しい。
黙ってる時間が焦ったい。
明言はされないけれど、時代は違うけど同じ歳のカップルを想定したんじゃないかな。
三つとも埋めがたい距離があって、切ないけど恋愛の描き方においてはほんとにエレガントだと思う。
うっとりしよう。