3話からなるオムニバス。1話目はレトロでピュア、2話目はノスタルジックで切なく、3話目はモダンに複雑に。
こういうことが100年どころか、太古の昔から繰り返されてきたということが分かる。月並みというわけではなく、どうしようもない人間の業。手段が口伝てになろうが手紙になろうがe-mailになろうが、人間のすることにそう大きな発展はないということだ。歴史を紐解いてみれば、古典文学にあたればすぐ分かること。
ようやく指先が触れた1話目、会話さえもサイレントになった2話目、そこから今の私たちの恋愛模様である3話目という流れがよかった。