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百年恋歌のhrdのレビュー・感想・評価

百年恋歌(2005年製作の映画)
3.4
 何故かホウ・シャオシェン作品は、レッドバルーンから入った人間です。本作品は三つの話からなる。説明は最低限で、突然話が切り替わったりする、セリフに頼りすぎず映像で伝えようとする所が良い。画面は基本暗くて、晴れている訳でもなく曇りで、部屋にいても電気を付けずに過ごしているのが好きだった。青みがかっている感じ。
 内容は違うんだけど、それぞれ同じ俳優と女優が演じているのが面白い。女の子がなんか中島美嘉に見えてくる。

1966年:恋愛の夢
1911年:自由の夢
2005年:青春の夢という構成。
 一話目がビリヤード場を転々として働く女の子を手紙や周囲の人の話を手掛かりに追いかけていく男の話。二話目が台湾の遊郭の話で、ほぼほぼサイレント映画に寄っている。三話目が写真好きの男と歌を歌う女の子の話。お互いに恋人がいるんだけど、惹かれ合う。
 百年という時代は違うけど、恋愛を描いた作品。時代によって交通手段や連絡手段も違って、手紙だったり電話だったり、メールだったり。遊び方も違って、ビリヤードだったりクラブだったりと。服装も時代で全然変わっていて、そういうのを見るのも楽しい。
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