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ホタルのOSHOのレビュー・感想・評価

ホタル(2001年製作の映画)
3.7
熟年夫婦(高倉健、田中裕子)の夫婦愛の物語だと思っていたら、

どちらかと言うと、太平洋戦争、昭和、特攻隊…という映画でした。
「ホタル」というタイトルは、特攻隊で出撃し、(死んだあと)ホタルになって帰ってくるという話しから。

内容は想定外だったけど、高倉健と田中裕子の夫婦役は、年齢差があるのにぴったりハマってました。

2001年制作の映画。
舞台は昭和から平成に変わった1989年。
元特攻隊員(高倉健)、鹿児島の知覧の特攻隊にいて、そのまま住み着いたのか、1989年、鹿児島で養殖業をしていた。

昭和天皇が亡くなった日、特攻隊の友人(井川比佐志)が自殺。
特攻隊員用の食堂で働いていた老婆(奈良岡朋子)と主人公(高倉健)たちが特攻隊員の悲劇を憂う。

特攻隊に韓国人がいたこと、
特攻隊の少年たちの遺書も検閲されるから、本音は書けないだろうということは、
私は知らなかったので勉強になりました。

特攻隊の話しもあれば、田中裕子は人工透析をしているし、高倉健と田中裕子の夫婦愛のシーンもあるし、井川比佐志の孫娘役の水橋貴己は高倉健宅にホームステイするし、高倉健と田中裕子は釜山に行くし…
悪くはないけど、いろいろ盛り込みすぎで焦点の定まっていない映画になってしまった印象。

でも、高倉健さんと田中裕子さんの夫婦役の演技は良かったです。
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