ブルースたかぎ

シャーロットのおくりもののブルースたかぎのレビュー・感想・評価

シャーロットのおくりもの(2006年製作の映画)
2.3
昔々CMかなんかで見て
とても泣けそうだなと思った記憶がある
プライムで見つけてウォッチリストに追加
時間的にもぴったりだったので鑑賞しましたが
思ってたよりイマイチでしたね
子供向けに造られているんでしょうね
深く切り込みはせず、動物達を擬人化して
人間社会の囲いの中で人間への批判は入れずにドラマ化してる感じでした
まぁみたまま子供向け作品なので、こんな真っ当で日に暮れたレビューをすること自体間違ってるんですけど
これほどアルコールに侵された状態の私でも涙しなかったので、その程度と言うことですかね

非常に複雑で深いテーマだと思うんですよね、動物を食することって
少し前に娘を連れて漫喫行った際、ダーウィン事変という漫画を読んで感銘を受けました
人間とチンパンジーの合いの子であるヒューマンジーと呼ばれる種の子がヴィーガン思想を持った夫婦のもとで暮らす話なのですが、
ヴィーガンとはベジタリアンに似た思想で、痛覚を伴う種を食べない思想をもった人々です(たしかそうだったと思う)
作中で語られるヴィーガンの言い分はとても正しく、人間が高い倫理観を持っているというのであればヴィーガンであるべきとさえ思えるものでした
私は利己的な人間なので感銘を受けても肉やこってりラーメンを食べるのをやめられない人ですが
安に命が尊いなんて言ってはいけないと思いました
要は人間の快楽のために、他を犠牲にすることをやめられるか否かって問題で
だいたいの人はやめられないと思うんですよね
これはかなり難しいテーマです
命は大切だとか謳っときながら、自分の快楽のための犠牲は蚊帳の外な訳ですから、これほど勝手なことはないでしょう

本作の主人公はブタで、主人公が食べられないよう納屋で出会った蜘蛛のシャーロットはじめ、愉快な仲間たちが右往左往する訳ですが、そういった深い部分には切り込みを入れず
あくまでブタは人間に食べられる存在でそこは仕方ないけど、なんとかしたいと頑張るところだけにスポットを当ててました

ダーウィン事変を読んだせいか(未だ未完だし、3巻くらいまでしか読めませんでしたが)、どーしてもそういった深い部分に頭が逝ってしまい、本作に集中できなかったことも、感動できなかった理由の一つかも知れません

ただ、人間は飽きっぽいってことは描いてたのかも知れませんね
主人公を大事に飼うダコタファニング扮する少女がブタそっちのけて遊ぶシーンが多々描かれてましたし、その他諸々の描写もそういったものを訴えていたのかも知れません


本作の話をしなければ、、、
ダコタファニングがまだ少女です
今やもう成人してますよね
年齢調べたら29歳て
弟と同いやん
そんな時代の映画ですがCG技術がすごく、本物の動物たちが話してるようでした
特に蜘蛛のシャーロットはリアルで私は好きでした

声優が割と豪華で、ジュリアロバーツ、ロバートレッドフォード、スティーブブシェミなど豪華俳優陣で固めてます
ブシェミ演じるねずみが良かったですね
利己的な中に温かみが垣間見れて

色々な生き物が登場して、コミカルなシーンも多いので小さい子は楽しめると思います
おっさんが夜中に酒浸りで見る映画ではないです