ぐる

東京ゴッドファーザーズのぐるのレビュー・感想・評価

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)
4.8
さすが今敏監督作品、抜群のセンス。捨てられた赤ん坊を見つけたホームレスの3人は思いもがけない事態に巻き込まれてゆき、それぞれの過去とも向き合うことになる…と書くと陳腐だけど、全然飽きずに最後まで見入っちゃった。

本作も含め、今敏監督作品は社会や人間の暗部を描きつつ、どこか優しくて夢があって好き。
エンドロールの第九の歌詞も、厭世観と、それとは真逆の人間への信頼が不思議に溶けあっているなぁと思う。

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鞭で打たれるのは もう いやだよ
地獄がなければ 天国もない
蒸発したいよ この世は闇だ
でも 隠れる場所は 人でいっぱいだ
黄昏時は 悲しくてやだよ
どうせ生きるのなら この夜がいい
明日はいらない 未来はナシだ
でも 金で済むなら それで結構だ
クズにはクズの 死に場所があるよ
クズにはクズの 生きるところがある
この空の下で なんとかなりゃいい
でも 忘れられない 事がいっぱいだ
お前と俺とは赤の他人だ
さあ カリブの海で ラムを一杯やろう 
お前と俺とは赤の他人だ
さあ カリブの海で ラムを一杯やろう
ひとつ屋根の下に いると思うな
さあ カリブの島で 煙草いっぱい吸おう
ぐる

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