文化功労者である宮尾登美子の小説が原作。
江戸末期から近代日本に生きた女流日本画家の半生を描いた作品です。
安政五年、9歳の勢以は京都の葉茶屋ちきりやに養女に出された。
二十歳の時に、養父母が他界。
その後、二十六歳の時に婿養子の夫も亡くなり、女手一人で二人の娘を育て上げた。
やがて妹の津也は日本画の才能を発揮し、コンクールでも入賞するようになるが…
日本古典芸術界や古くからの因習に苦悩しながらも精一杯生きた女性を描いた作品です。
津也を演じた名取裕子の体当たりの熱演が見どころです。
「愛あってこそ、涙あってこそ、女。」
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